気仙沼と南三陸の境目に本社のある、オイカワデニムを訪問しました。ジャパンクオリティの高品質な製品が支持を集め、東北発で世界のブランドを相手にする知る人ぞ知るデニムメーカー(リーバイス501の復刻モデルもここで作ったのは有名)。
なぜ漁業ブでここに伺ったかというと、臼井社長のお勧めで、同社がメカジキの角(正確には吻(ふん)という)を使ってジーンズを作っている話を伺い、非常に興味を持ったから。
及川社長にお話を伺いましたが、震災後漁師さん達と仲良くなって、気仙沼名物のメカジキの吻が大量に切られて捨てられているのをみて、これがジーンズに見えたそうで?、東北大などの協力も仰ぎながらながら試行錯誤を重ね、吻を粉砕して強い繊維を開発したそう。
世界唯一の技術でオリジナルブランドを立ち上げたストーリーも素晴らしく、最近は大量に駆除されている蝦夷鹿の革と毛で保温性の高い生地も開発したそう。小さな企業にとって、常に新しい挑戦と革新を続ける大切さを感じました。
ジーンズの糸を一本一本全てミシンで丁寧に縫製する工場も見学させて頂きましたが、デニムってロマンですね。漁業ブのユニフォームにメカジキデニムのエプロンを作ろうとの話になり、実際にその後実現しました。その話はまた別の機会に。